様々な生活習慣病に対する予防、改善効果で、注目を浴びているホルモンがある。1996年に大阪大学の研究グループが発見したアディポネクチンだ。
糖尿病、高脂血症、高血圧を抑え、動脈硬化を予防・改善。メタボ撃退の切り札と期待されている。
さらに、がん抑制効果の報告もある。
東京・銀座で「岡部クリニック」を開く岡部正医師によると、アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるが、なぜか、脂肪が増えるほど分泌量が減ってしまう。
太ると生活習慣病にかかりやすくなるのは、アディポネクチンが少なくなるためなのだ。
アディポネクチンの分泌を高めるには、内臓脂肪を減らすのが最も効果的。
岡部医師は、「20歳の時の体重が理想ですが、高すぎる目標は挫折の元。
まずは、体重の5%減を目指しましょう」とアドバイスする。
同クリニックでの調査では、5キロの減量で、アディポネクチンが約4割アップする。
速足でのウオーキングなど、中程度の運動を毎日10分ほど続けるのがお薦めだ。
アディポネクチンは、豆腐などの大豆製品に含まれるベータコングリシニンによって増加することが
分かっている。
食物繊維の多い緑黄色野菜、エイコサペンタエン酸(EPA)が豊富な青魚、マグネシウムを含む
食品などにも、アディポネクチンを増やす効果がある。
また、リンゴ、キウイ、トマトなどに含まれる植物たんぱくのオスモチンは、一部の立体構造が
アディポネクチンと似ていて、同じ作用が期待できる。
中には、遺伝的にアディポネクチンが少ない人もいるので、岡部医師は、体形にかかわらず、
血中濃度を測るよう勧めている。検査は、基本的にどの医療機関でも可能で、自費診療で
数千円かかる。
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